きききり・はなしきり・ひびきあい 開催報告
2026年6月21日にオープンダイアローグ実践勉強会「きききり・はなしきり・ひびきあい」を開催しました。
この勉強会では、毎回テーマを設けていません。「何かについて語ろう」ではなく、それぞれが今この時に語りたくなったことを、ただ持ち寄る場。そこから自然に対話が生まれていく——それがこの会の基本的なスタイルです。
今日は初参加の方を含む少人数での集まりでしたが、人数の少なさは、むしろ一人ひとりの声がより丁寧に届く空間をつくっていたように感じます。
テーマがないからこそ、語られることに「必然」があります。
今日語られたのは「対話の志向と面白さ」でした。
なぜ対話しようとするのか。対話しているとき、自分の中に何が起きているのか。対話という営みが持つ不思議な引力はどこからくるのか——そんな問いが、言葉になったり、言葉にならないまま場に漂ったりしながら、ゆっくりと時間が流れました。
誰かが語り、誰かがきく。きいていた誰かが、今度は語りたくなる。それぞれがそれぞれの速度で、はなしきり、きききり、そしてひびきあっていきました。
複数回ご参加いただいている方からは、こんな感想をいただきました。
「リフレクティングの効果や構造が、回を重ねるごとに理解が深まってきた」
リフレクティングとは、オープンダイアローグの実践における独特のプロセスです。話し手と聴き手が対話しているのを、別の視点から静かに観察していた人たちが、今度はその対話について感じたことや気づいたことを言葉にする——話し手はそれをただきく。そのやりとりの構造が、場に奥行きをもたらします。
一度や二度の参加では「何をやっているのだろう」と感じることもあるかもしれません。でも、回を重ねるうちに、頭での理解がじわじわと身体に降りてくる瞬間が訪れる。今日の感想は、そのことを教えてくれるものでした。体験を積み重ねることでしか見えてこない構造がある、ということ。それは対話という営みそのものの性質でもあるように思います。
「きききり・はなしきり・ひびきあい」という名前には、きききる姿勢から、安心してはなしきり、そしてそれらが響き合うという志向が込められています。
今日の場も、まさにその名の通りの時間になったと感じています。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
次回の開催については、ホームページにてお知らせします。
「語りたいことがある」「ただそこにいたい」「対話ってなんだろうと思っている」——どんな入り口からでも、ぜひ一緒に場をつくりましょう。


