【活動報告】感じるオープンダイアローグ研修会を開催しました
講師:森川すいめいさんと共に「対話の可能性」を探る

2026年2月1日、ふじみ野市立ステラ・イーストにて、精神科医の森川すいめいさんをお招きし、「感じるオープンダイアローグ研修会」を開催いたしました。
埼玉県NPO基金の助成をいただき開催した本研修には、地域支援の最前線に立つ17名の参加者とスタッフ2名が参加。単なる知識の習得に留まらない、熱気あふれる3時間半となりました。
1. 「解釈のはしご」を登らない——誕生の背景
研修の前半、森川さんはフィンランドでこの手法が生まれた背景を丁寧に紐解いていきました。
特に印象的だったのは、「本人のいないところで、その人のことを決めない」「専門家が勝手に解釈をせず、目の前のやり取りそのものを大切にする」という姿勢です。
「答え」を急ぐのではなく、その場に流れる空気や沈黙さえも共に「感じる」。森川さんの穏やかな語り口そのものが、オープンダイアローグの精神を体現しているようでした。
2. 実践:多職種で囲む「ジャズセッション」のような対話

後半は、専門学校生の不登校問題を題材として、オープンダイアローグで開かれるミーティングについて学びました。
病院、学校、家族……それぞれの立場を超え、全員が「肩書きではなく名前」で呼び合い、対等な立場で輪に加わります。
• 「わからない」という姿勢を大切にする
• 縦割りの支援ではなく、統合的なアプローチへ
まるでジャズのセッションのように、相手の言葉に反応し、新しい声が積み重なっていく。そのプロセスの中で、凝り固まっていた「問題」が、少しずつ「関係性の開放」「透明になっていく関係」について森川さんは語られました。
3. 日本の現場でどう活かすか
研修の終盤では、日本の医療・支援制度における制約(診療報酬や時間的限界)といった、避けては通れない現実的な課題についても議論が及びました。
しかし、
• 病棟での小規模なミーティングから始める
• 訪問看護や地域資源と連携し、医療化する前に早期介入する
など、今の制度の中でも「できること」は必ずあるという希望。そして、実際に薬物療法への依存が減り、平均8〜12回のセッションで問題が解決していくという具体的な成果があると森川すいめいさんから語られました。
おわりに
代表の竹内が冒頭で述べた「一人ひとりが持つ力を価値化していく」というリバリューライフの理念。それは、オープンダイアローグが目指す「対等な関係性」での「対話を続けること」が必要と再確認した一日でした。
事前の打ち合わせもほぼなく、丸投げ(!)という形でお願いしたにもかかわらず、深い学びの場を創ってくださった森川すいめいさん。そして共に場を創り上げた皆様、本当にありがとうございました。
リバリューライフでは、今後もこの対話の輪を地域に広げ続けてまいります。

